交際前の不安、約半数が経験!
恋愛が始まる前って、誰でもドキドキと同時に不安を感じるものですよね。手話を主なコミュニケーション手段とする方、またはそのパートナーは、交際前にどのような不安を感じていたのでしょうか。

調査の結果、「交際前に不安を感じることはありましたか」という問いに対し、「あった」と回答した人は46.5%と、約半数にのぼりました。具体的には、以下のような声が寄せられています。
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「一から手話を勉強する必要があったから不安でした。」(30代女性)
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「意思の疎通がうまくできるか不安だった。」(50代男性)
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「自分の手話が拙くて、気持ちが正しく伝わらないのではないかという不安がありました。特に感情表現の細かいニュアンスをどう伝えるかが心配でした。」(30代男性)
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「緊急時に電話が使えないといった実生活での不便さや、共通の知人がいない中でどのように関係を深めていけばよいのか、未知の部分が多すぎて戸惑いがありました。」(30代男性)
やはり「相手と意思疎通ができるか」というコミュニケーションに関する不安が最も多く、手話を覚えられるか、複雑な感情を伝えられるかといった点が挙げられました。また、実生活での不便さや将来性への不安を感じる方もいたようです。
しかし、不安を感じつつも、多くの方が素敵な出会いを果たしています。出会いのきっかけとしては、同じ会社や学校、友人の紹介、マッチングアプリ、SNSなど、特別な事情があるわけではなく、一般的な出会いの場が中心でした。手話サークルやボランティア活動がきっかけになったケースももちろんあります。
交際後のギャップ、約半数が「あった」と回答!
交際が始まると、想像していたことと違う!と感じることもありますよね。この調査では、交際前と以後で想像と違ったことが「あった」と回答した人が52%と、こちらも約半数を占めました。一体どのようなギャップがあったのでしょうか?

ポジティブなギャップとしては、「手話を覚え出したらとても楽しくて、表情に合わせた手話もあって分かりやすく、思ったよりコミュニケーションがとれました。」(30代女性)や、「手話は表情や動きが大きく関わるので、思っていた以上にコミュニケーションが豊かでした。言葉よりも気持ちが伝わりやすい場面も多く、距離が縮まるのが早かったです。」(30代男性)といった声が聞かれました。コミュニケーションの豊かさや、パートナーの新たな魅力を発見できたという意見が多い印象です。
一方で、「どちらかが背中を向けていると手話での意思表示ができず、コミュニケーションが思ってた以上に難しかったこと。」(50代女性)や、「もっとコミュニケーションが難しいのではと思っていましたが、実際は工夫次第でスムーズに意思疎通ができました。一方で、周囲の理解を得ることのほうが想像以上に難しいと感じました。」(30代男性)といった、手話によるコミュニケーションの難しさや、周囲の理解を得ることの困難さに直面したという声もありました。
恋愛における「つらい経験」と、関係を深める秘訣
恋愛の中で、言語や聞こえ方の違いから「つらい経験」をしたことがあるか尋ねたところ、「ある」と回答した人は約3割でした。では、どのような経験があったのでしょうか。

「喧嘩の時に、思っていることの詳細が伝えられないことがあってもどかしかった。」(20代女性)や、「冗談や微妙なニュアンスが伝わらず、誤解が生じたことがありました。」(30代男性)など、やはりコミュニケーションにおける困難が挙げられました。また、「彼の声を聞いてみたかった。彼の声が好きだと言っている友達が羨ましくてつらかった。」(20代女性)や、「好きな音楽聞いてほしいって思っても聞けないし、その自分が好きだなって思ったことを共感してもらえないのがつらいなって思った。」(30代女性)といった、共有したい体験ができないことへの切実な思いも聞かれます。
しかし、これらの困難を乗り越え、良好な関係を築いているカップルもたくさんいます。彼らが大切にしてきたこと・意識してやっていたことは、「すれ違いが起こって、円滑に意思疎通が図れなくなるのが怖いから、些細なことでも意思表示をする。言葉以外の愛情表現をする。」(20代女性)、「相手の話を最後までしっかり聞くことと、確認し合うことを意識していました。」(30代男性)、「言わなくてもわかるとか、そういうことは辞めて、できるだけ手話で想いを伝えあうことを心がけました。」(40代女性)など、やはり丁寧なコミュニケーションが中心でした。また、「正直ふつうの恋愛となんら変わりなかったです。1人の男性として、サポートしてあげすぎないように接していました。」(30代女性)という、聞こえ方の違いを意識しすぎず対等な関係性を大切にする意見もありました。
これらの意見は、耳の聞こえ方に関わらず、大切な相手と関係を続ける上で非常に貴重なヒントになるでしょう。
周囲の理解はどう得る?大切なのは「時間」と「心の強さ」
手話を主なコミュニケーション手段とする方との恋愛では、周囲の反応も気になるポイントですよね。「なんでわざわざ?と心ないことを言われた。」(30代女性)や、「ほかの人達には秘密にしていた。」(40代男性)など、冷たい視線や心ない発言でつらい経験をした方も少なくないようです。
しかし、理解を得られたという意見も多く寄せられました。「友人たちは興味を持ってくれて、手話を少し覚えようとしてくれる人もいました。家族も最初は驚いていましたが、会って話すうちに自然に受け入れてくれました。」(30代男性)、「初めは『大丈夫か?』『大変じゃないか』と不安の声が多かったが、何ヶ月も経つと『ラブラブだね』『憧れる』など安心の声が多くなった。」(20代女性)といった声から、時間をかけてパートナーの人柄や二人の関係性を知ってもらうことで、徐々に理解が得られるようになることがわかります。
最初から周囲に理解を求めるのは難しいかもしれません。無理に理解してもらおうとせず、ありのままの姿で良好な関係を継続していくこと、そして本人同士の精神的な強さも大切になってくるでしょう。
手話以外にも広がるコミュニケーションの可能性
交際中に手話以外に活用できるコミュニケーション方法についても尋ねました。「毎日交換日記をつけています。」(30代男性)、「筆談やLINE、表情で伝え合った。」(30代男性)、「テレビ電話はよく利用しました。LINEの文面では伝わらないこともZoomやビデオ機能を使えばすぐに伝わります。」(30代女性)、「音声文字変換アプリを使って目の前に居る時は、そちらをみながらやり取りを多くしました」(30代女性)など、様々な工夫が見られます。
手話がメインという人がいる一方で、LINEや筆談、テレビ電話、音声文字変換アプリ、さらにはジェスチャーなど、多様なツールを組み合わせることで、より円滑なコミュニケーションを図っていることがわかります。パートナーとの関係を深めるために、手話を学ぶという選択肢ももちろん有効です。
手話への理解を深めるチャンス!講習会情報
今回の調査を通じて、聞こえ方や言語の違いがあっても、思いやりや対話を重ねることで、安心できる関係は育まれることが改めて浮き彫りになりました。恋愛のかたちは一つではなく、大切なのは互いに歩み寄る姿勢です。
手話やコミュニケーションについてさらに理解を深めたい方へ、株式会社ウェブギフトでは定期的に手話に関する講習会を開催しています!
2025年には全10章構成で開催され、いずれの回も満員御礼となる大好評でした。そして、2026年も以下の日程で開催が予定されています。
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2026年3月11日、18日、25日
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2026年4月1日、8日、15日、22日
会場参加は定員30名ですが、Instagram・YouTube・TikTokでのライブ配信やアーカイブ配信も予定されているので、遠方の方でも気軽に視聴できます。

この機会にぜひ参加を検討し、手話の世界に触れてみませんか?
イベント詳細
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日時: 2026年3月18日(水)9時~10時(メディア取材対応日時)
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場所: 目白第一区民集会室
今回の調査結果や講習会の情報が、手話を主なコミュニケーション手段とする方、またはそのパートナーとの関係をより豊かにする一助となることを願っています。


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